非常に強い台風「アンピル」、日本の太平洋沿岸を襲う

日本

東京発: 8月16日金曜日、非常に強い台風「アンピル」が日本の太平洋沿岸を猛威を振るい、激しい風雨をもたらしました。これにより、東京周辺で数百の航空便と列車が運休となり、2,000世帯以上が停電しました。

台風アンピルは東京の南約170キロに位置し、最大風速216キロメートル毎時の突風を伴い、北東に向かって進行中であると日本気象庁が発表しました。

この台風の目は上陸することなく、東北地方の太平洋側を北東方向に進み、東京地域、約4,000万人が住む地域をかすめ、土曜日には太平洋に戻る見込みです。

気象庁はこの台風を「非常に強い」と評価しており、これは「猛烈な台風」という最上級のカテゴリーの一つ下のランクにあたります。最大風速は195キロメートル毎時に達すると予想されています。

気象庁は「暴風、高潮、土砂災害、低地の浸水、河川の増水に対する厳重な警戒」を呼びかけました。

金曜日夜には東京周辺の関東地方で、そして土曜日の朝には北東地方の東北で、豪雨による災害のリスクが増すと発表しています。

アメリカ軍の合同台風警報センターは、土曜日午前3時(日本時間金曜日午後6時)には、千葉県沿岸部で最大持続風速195キロメートル毎時に達すると予測しています。

消防庁によると、千葉県では18,000人以上が避難を勧告され、東京近隣の県、主に千葉県では2,000世帯が金曜日の午後までに停電に見舞われました。

日本航空はこれまでに361便を欠航とし、57,000人の乗客に影響が出ています。

また、日本の新幹線網の主要な部分、特に東京と名古屋を結ぶ区間は金曜日に運行を停止し、東京ディズニーランドの運営会社も午後3時から閉園することを発表しました。

この台風は、日本が「お盆」休暇週を迎える中で発生し、数百万人が故郷に帰省する時期と重なりました。また、北部で記録的な降雨をもたらした熱帯低気圧「マリア」が通過した直後のことです。

佐賀県から木曜日に東京に到着した訪問者である照屋勇(47歳)は、「台風の情報をインターネットで確認し、問題なければ外に出かけるつもりです」と話しました。

「もし雨がひどい場合は、ホテルの中でゆっくり過ごします」と照屋さんはAFPに語りました。

気候変動の影響で、台風は沿岸に近い場所で発生しやすくなり、急速に強化され、陸地上で長く持続するようになっていると、先月発表された研究が示唆しています。

シンガポールとアメリカの大学の研究者たちは、19世紀から21世紀末までの64,000以上の過去および未来の台風をモデル化し、分析を行いました