自分の「本当にやりたいこと」を見つけるための2つのアプローチ

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自分らしい人生を歩むためには、何をしたいのか、どんな夢を持っているのかを明確にすることが欠かせません。しかし、いざ「あなたの夢は何ですか?」と聞かれると、はっきりと答えられない人は多いのではないでしょうか。

好きなことが漠然としていたり、他人からの評価に左右されたりと、「やりたいこと」に確信を持てないケースは少なくありません。中には、自分の好きなものすら分からないという人もいるでしょう。

そんなときに役立つのが、「したくないことリスト」の作成です。これは、自分自身の本音に向き合い、理想の方向を見つけるための強力なツールになります。

「したくないことリスト」が持つ2つの効果

このリストの第一の効果は、「嫌なこと」は人を強く動かす原動力になるという点です。好きなことはのんびり続けることができますが、嫌なことはできる限り早く避けたくなるものです。たとえば、嫌な職場や人間関係があると、それを変えたいという意欲が湧き、行動につながりやすくなります。

第二の効果は、「やりたいことリスト」よりも「したくないことリスト」の方が、具体的かつ感情に根ざしたものになりやすいという点です。「やりたいこと」は理想が先行してしまいがちですが、「したくないこと」は過去の体験や明確な感情に基づいており、他人の影響を受けにくいため、自分自身の本質に近づくヒントになります。

まずは、「どんな自分になりたくないか」「何を避けたいか」「何を持ちたくないか」といった問いに答えながら、自分の「嫌なこと」を書き出してみましょう。それが「本当にやりたいこと」へとつながる第一歩になります。

続ける力を養うために必要な「自己コントロール」

夢や目標が見つかっても、途中で挫折してしまう人も多いでしょう。それを防ぐためには、「志」や「忍耐力」だけではなく、「自己コントロール」も大きなカギになります。

自己コントロールとは、外部環境に左右されるのではなく、自分の内面に働きかける力です。理不尽な状況や限られた時間を変えることは難しいですが、自分の感情や思考は意識することで調整できます。

感情をコントロールする方法

感情はとても強い力を持っており、時に人を衝動的に動かしてしまうものです。ですが、感情は「出来事そのもの」ではなく、「それをどう受け取るか」によって変わります。

たとえば、職場の上司に対して「怖い」と感じるのは、実際に怖いからではなく、自分がそう受け取っているからです。視点を変え、「上司にも優しい一面があるかもしれない」と考えてみるだけで、感情のトーンは変化します。

このように、自分の「受け取り方」を見直すことで、怒りや不安といった感情を穏やかに整えることができ、前向きな行動へとつなげることが可能になります。

思考をコントロールする方法

次に大切なのは、思考のコントロールです。思考を変えるには、「前向きな質問」を自分自身に投げかけることが効果的です。

たとえば、「時間がないから無理」と考えるのではなく、「どうすれば時間をつくれるだろうか?」と問い直してみてください。すると、具体的な改善策や行動のアイデアが自然と浮かんできます。

思考はそのまま行動につながります。前向きな質問を習慣にすることで、思考の流れが変わり、自分の未来も少しずつ変化していきます。

自分の人生を自分で築くという意識を持つ

ここまで、「やりたいこと」を見つけるための方法や、実現に向けてのマインドセットについて紹介してきました。

今の生活を変えたい、自分らしい人生を送りたいと感じているなら、それは自分を変えるチャンスです。日々の中で少しずつ考え方を変えていくだけでも、人生の景色は大きく変わっていきます。

ぜひ、「したくないことリスト」の作成と、感情・思考のコントロールを試しながら、自分自身のための人生を築いていきましょう。