法要のときのお布施の相場は?:しきたりや慣習を考慮して決めよう

法要ってどのような儀式?お布施の金額はいくらくらいが適当なの?と聞かれて、正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

法事や法要のマナーなどは、決まりが多く、すべてのことを正確に覚えておくというのは難しいことです。

今回は、お布施の金額の目安を法要の節目別に紹介します。しかし、あくまでも目安のため、僧侶との関係やしきたりを考慮して決めるようにしましょう。

法要、お布施とは

仏教では、故人が逝去されてからそれぞれの節目で、僧侶にお経を上げてもらい故人の冥福を祈る儀式を執り行いますが、これを法要といいます。法要の後の食事会を含めた儀式が、法事です。

お布施は、法要における僧侶の読経に対する感謝の気持ちを表すものと位置づけられており、ビジネス報酬ではないとされます。したがって一般のサービスとは異なり、明確な料金表や定価がありません。

法要は逝去から、通夜・葬儀に始まりそれぞれの節目で何回も執り行われ、お布施には定価が無いことから、法要ごとにお布施の金額を決めるのが難しいと感じる人が多いのです。

お布施の金額は直接僧侶に聞く、あるいは葬儀のときは葬儀社に聞くという方法もありますが、自分で一応の相場を知っておくも大切でしょう。

そこで、それぞれの節目での法要の一般的な金額の相場を紹介していきます。

葬儀のお布施

葬儀のお布施の一般的相場は、10万円から50万円と大変幅の広い範囲で示されますが、これは葬儀の規模が大きいものから小さいものまで多岐に渡るためです。

そこで、葬儀の規模の大小を葬儀の参列者の人数に置き換えて、お布施の金額を決めるのが適当であるといわれています。

ある大手の葬儀ボータルサイトの葬儀の参列者数の調査によると、その平均値は60人のようです。従って、参列者が60人程度の葬儀のお布施は、上に示した相場金額の平均値30万円が妥当でしょう。

これを基準に参列者の多い、少ないでお布施の金額を調整する方法がおすすめです。

参列者が20人未満の場合10万円、20~50人で20万円、50~70人で30万円、70~100人で40万円、100人以上で50万円程度に区切ると良いと思います。

最近は初七日の法要が、葬儀と合わせて執り行われることが多いので、葬儀のお布施には、通夜と初七日の法要のお布施が含まれます。

葬儀以降に行われる法要のお布施の金額も、葬式の規模に合わせて考えるのが良いでしょう。

四十九日の法要のお布施

故人の逝去から七日ごとに二七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬか)、四七日(よなぬか)、五七日(いつなぬか)、六七日(むなぬか)、七七日(なななぬか)の節目があり、七七日は逝去から四十九日に当たり、この日が忌明けとなり、この期間を中陰といいます。

故人の霊は初七日から七七日の四十九日の期間をかけて、極楽浄土に旅立つそうです。

四十九日については、故人の霊が無事に極楽浄土に行けるように、僧侶にお経を上げてもらい、法要を執り行います。

四十九日の法要のお布施は、葬儀のときのお布施の一割を目安にするのが良いでしょう。例えば、葬儀のときのお布施が30万円のときは、3万円となります。

二七日から六七日までは、遺族のみで執り行うのが一般的です。

納骨式のお布施

最近納骨式は、四十九日の法要の後に行われるのが一般的です。法要後墓前で僧侶にお経を上げてもらい、納骨を済ませます。

このときのお布施は、四十九日の法要のお布施と同額が適当でしょう。

年忌法要のお布施

一周忌法要のお布施

故人の逝去から一年目の命日に、一周忌の法要を執り行います。

一周忌は遺族・親族の他に、親しい友人や知人も参列し比較的人数の多い法要になるでしょう。

お布施も四十九日のときと同額にするのが順当です。

三回忌からの法要のお布施

三回忌から法要は、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続いて行きます。

年忌は数え年で数えますので、二年目の命日の法要が三回忌になることに気を付けましょう。

これらの法要の参列者は遺族とごく親しい親族に限られ、規模が大幅に縮小されますので、お布施は葬儀のときの5%程度が適当です。例えば、葬儀のときのお布施が30万円であれば1万円~1万5千円が適当となります。

ただし30年も経つと物価の変動がありますので、考慮するようにしましょう。

定期法要のお布施

定期法要のお布施は、字の如く定期的な法要なので、葬儀のときのお布施とあまり関連付けて考える必要はありません。

初盆法要のお布施

逝去後の初めてのお盆を初盆といいます。新盆と呼ぶ地方もあるようです。四十九日以内にお盆が来る場合は、その翌年が初盆となります。

初盆には、故人の霊が初めて帰って来ますので、僧侶を招き、遺族・親族、知人や友人が集まって法要を執り行います。

規模は四十九日と同様程度になりますので、お布施は四十九日のお布施と同額にするのが良いでしょう。

毎年のお盆法要のお布施

毎年のお盆の法要は、先祖の霊が帰ってくるのを家族で迎えて、僧侶にお経を上げてもらう行事で、参列者も家族だけで定例の行事であるため、お布施は5千円~1万円が適当です。

お彼岸の法要のお布施

春と秋のお彼岸の時期に、僧侶に墓前でお経を上げてもらった場合は、お布施は5千円~1万円、合同のお彼岸に参列する場合は、3千円~5千円が適当でしょう。

祥月命日の法要のお布施

故人が亡くなった同じ月日に自宅か、墓前で僧侶にお経を上げてもらう、定例的な法要です。

お布施は5千円~1万円が適当であるといわれています。

しきたりを考慮することが大切

さまざまな法要のお布施の相場を、葬儀の規模である葬儀の参列者の人数を起点に紹介しました。

一方、各地方にある色々なしきたりや慣習、また僧侶と遺族の関わり方が、お布施の金額に影響することも考えられます。

上に紹介した相場を基準に、これらを考慮して、お布施の金額を決めるのが良いでしょう。

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