今からでも大丈夫?50代から保育士になる方法5つとそのメリットデメリットまとめ

50代の人で、子供が大きくなり、手がかからなくなったので、保育士として働きたいという人は多いでしょう。保育士とは、その名の通り乳児から小学校就学までの幼児を保育するお仕事です。

保育士というキーワードは、昨今保育士不足や低賃金であることなどネガティブな面で捉えられがちですが、たくさんのお子さんの成長を間近で見守り、関われる事は、他の仕事にはない大きな魅力の一つです。

看護師と同様に、保育士になるにも年齢制限はありません。平均寿命も大きく伸びた現在、50歳60歳で勉強し始め、新しい仕事にチャレンジとして、保育士を選択する方も増えています。

今回は、50代から保育士になる方法、そしてそのメリットとデメリットをご紹介いたします。

保育士になるまで

保育士になるには、保育士資格の取得が必須です。この保育士資格は、放課後児童福祉員や児童福祉施設でも重宝されるので、活躍できる場所は保育園だけでなく多岐にわたります。

50代で早期退職され時間がある、子育てが一段落したので時間の自由が利く50代の方が、せっかくなので一年発起して国家資格である保育士資格を取ろうとするケースは増えています。

何より保育士不足が現状ですので、保育士になろうとする扉は50代の方にも平等に開かれています。

そして、この保育士になるまでの道のりは、大きく分けて2つです。1つは卒業と同時に保育士資格の取れる四年制、短期、専門、通信制の大学のいずれかに通う事。

2つ目は、独学で勉強して、保育士試験に合格することです。

以下ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

1.四年制大学で保育士資格を取る

50代から保育士になるために、4年制大学に通い資格を得る事は主流ではありません。

四年制大学のいい所は幅広くじっくり学べるの所にあります。50代から、より様々な見識を広めつつ保育士になりたいのであればいいと思いますが、保育士になって働くという事だけ目的とするのであれば、あまり選ばれない手段です。

ただ、臨床心理士など他にも多くの資格が取れる大学も多く、しかもその資格は保育の現場で確実に求められているので、50代までの社会経験、子育て経験と、その資格を持っていれば鬼に金棒でしょう。

注意すべき点は、保育のカリキュラムが充実しているか否かです。特に保育園での実習がない大学は避けた方が無難でしょう。いざ働くとなったときに、事前に子供たちと触れ合う経験が大いに役立ちます。

万が一なかったとしても、アルバイトなどでその年齢の子供達と触れ合う場を作るべきです。50代からですと、四年制大学に行くのはメリットよりも、若干デメリットの方が大きい印象を受けます。

もちろん人によりけりですが、この道のりだと多くの知識が吸収できる分、保育士になるまでの時間がかかりすぎてしまうという欠点が大きいです。

2.短期大学で保育士資格を取る

短期大学の保育科への入学、卒業で保育士資格を取る事も可能です。

短期大学に通うことの最大のメリットは、まず費用と時間でしょう。四年制大学の半分の2年で保育士資格の取得が出来ます。

全ての保育園がそうだというわけではありませんが、四年制大学の卒業で保育士資格を取った人は基本給が短大卒と比べて、1万程高くなっています。

しかしながら、プラス2年間の学費を考えると、四年制でも短大卒でも実はそこまで差はありません。持っているのは保育士という同じ資格です。取れるなら、金額的にも安い方がいいでしょう。

大学で学んだ知識よりも、現場での経験がものを言う仕事ですので、なるべく早めに実際の現場に出るべきです。50代であるならば、なおさらそうであると思います。

最短ルートはやはり短大で保育士資格を取る事ことでしょう。年齢が上がるにつれて、お金には余裕が出てくるかもしれませんが、時間的な問題を考えたとき、四年制はデメリットが大きくなってしまいます。

3.専門学校で保育士資格を取る

専門学校に行くことのメリットは、保育士になることをゴールとして焦点を合わせていることです。

保育士として、すぐに現場で役立つ内容の学習が可能です。短期大学と期間は同じですが、より集中して保育の学習ができます。

専門学校卒は、上記の四年制・短期大学と違い大卒という実績はつきません。しかし、保育士として、現場に出れば学歴など関係ないのが現実です。

どの学校を卒業していようが、いかに子供の面倒を見れるか、子供を楽しませられるかが、保育士には重要です。

50代の方が保育士になろうとして学校に行く際、保育士になろうという思いは、十分に固まっているはずです。

専門学校は、四年制・短期の大学よりも、さらに保育に特化し、実習授業なども多いです。入学しやすいのもメリットの一つとして挙げられます。

50代で足りないのは、保育の知識だけでしょう。コミュニケーション能力や協調性、教養などは十分身についていると思うので、そこに専門的に保育の知識を足せれるのが専門学校の強みです。

デメリットになることは、あまり見当たりません。視野の広い知識というものが学べないといえばそれまでですが、上述の通り50代では十分に備わっていると思います。

4.通信制大学で資格を取る

通信制大学でも、必要な単位と実習を終了すれば、保育士資格の取得が可能です。

自分のペースで確かな知識を身に着けられるという点で人気です。まだ子育てなどで忙しい、または、まだ働きながら保育士を目指したい50代の方にはおすすめです。

頑張り次第では2年で保育士の資格が取れますし、そこまで急いでなければ、通信制ですので自分のペースで進められます。

通信制だと、保育の実習ができないのではないかと思われがちですが、大学ですので、実習にも参加できます。

四年制、短期、専門のように、同じ目標を目指す学生同士の交流が少なくなりがちですが、今はSNS等があるので、その心配もないでしょう。

費用が安いこともメリットですが、やはり最大の利点は、ながら学習が出来ることです。働きながら、育児しながら、介護しながら、通信制がそれを可能にしてくれます。

5.保育士試験を受けて保育士資格を得る

試験を受けることで、保育士課程のある上述の学校に通わないで資格を取得することができます。そのため、近年では受験者も増えてきております。

2016年より、試験は年2回となりました。それまでは1年1回です。受験資格も存在し、大学を卒業していれば問題ありません。

また、大卒ではなく退学でも、大学に2年以上在籍しており、一定の単位を取得していれば受験資格はあります。

さらに短大卒、高専卒でも受験可能。高等学校、中等教育学校等卒業で、且つ児童福祉施設での業務経験が2年以上あれば、それも大丈夫です。義務教育課程を修了し、児童福祉施設で5年以上、もしくは平成3年3月31日以前の高等学校卒業者も資格ありとなります。

こう考えると、50代の方で受験資格のない方は、そうはいないと思います。皆さんにチャンスはあります。

内容は、筆記試験と実技試験の2回に分かれて行われます。以下の9科目があります。

・保育原理

・教育原理

・社会的養護

・児童家庭福祉

・社会福祉

・保育の心理学

・子どもの保健

・子どもの食と栄養

・保育実習理論

なお、合格点は全て6割となっています。

この9科目なのですが、一度にすべて合格しなくてもよいのです。科目合格制度を採用しており、一度合格した科目は3年間有効です。

前回の試験で合格した科目は、次の試験で受ける必要はありあせん。何回かに分けて9科目すべて合格出来れば、実技試験に進むことができます。

データを見ると、筆記試験の合格率が20%以下になっていますが、これは一度に9科目すべて合格する方の割合です。

大多数の方は、何回かに分けて合格するということです。実技試験も軽く見てはいけませんが、合格率90%以上ですので心配することはないでしょう。

50代でも、60代の方も受験をしており、そこから保育士になる方も多数です。独学でも、一発合格は難しいですが、2回に分けて筆記試験を受け、合格する人は多いです。

ともに学ぶ仲間が見つかりにくい、実際子供に会う実習の機会が少ないという事を考えればデメリットですが、かかる費用も少なく自分のペースで出来るので、制限の多い50代の方にはよいでしょう。

50代の方が保育士になるケースは今増えています。それだけ保育士の数が少ないので、現場も求めているのです。

めでたく50代の方が保育士になり現場に入ると、おそらく周りは自分より体力のある若手の保育士がたくさんいます。彼らが先輩になり仕事を教えてくれるので、年下の人間から教示・叱責を受けてストレスがたまることもあるでしょう。

さらに子供は年齢など関係なく、保育士さんに接してきます。強靭な体力と精神力が必要です。

しかし、冒頭で書いた通り、子供の成長を間近で見れるのは何歳になってもいいものでしょう。特に子育て経験があれば武器になります。

保育士になるのに年齢は関係ありません。何歳からでもチャレンジする価値のある仕事です。

ぜひ、参考にして保育士にチャレンジしてみてください。

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