家族や友人の食べ物を勝手に食べ尽くす「食い尽くし系」という行動が、SNSで注目を集めています。たとえば、大皿に盛られた料理を一人で全て食べてしまったり、冷蔵庫に保存していた食材を誰にも確認せず平らげてしまう人が該当します。また、他人が食べようとしていたものを、無断で口にしてしまうケースも少なくありません。
この現象が広く話題になったのは、あるツイッター投稿がきっかけです。「男性と食事中、『これ食べる？』と何度も確認し、その後、相手が席を立った隙に食事を平らげる人がいる。カウンセラーによると、これは一種の過食症やモラルハラスメントであり、そうした兆候があれば結婚は避けるべき」といった内容が投稿され、多くの人がこれに反応しました。中には、「大皿料理をほとんど食べ尽くされた」「翌日用に準備していた食事を勝手に食べられた」といった具体的な体験談も寄せられ、さらに議論が拡大しました。
家族や友人にも見られる「食い尽くし」
「食い尽くし系」の行動は、パートナーや恋人に限った話ではありません。SNS上では、「祖父が孫の食べ物まで奪おうとする」「学生時代に友人が弁当のおかずを次々とせがんできた」といったエピソードも数多く報告されています。これらの行動は、周囲の人々に大きなストレスを与え、時には関係を悪化させる要因となります。
では、こうした「食い尽くし系」にはどのように対処すれば良いのでしょうか。筆者は、以下の3つの方法が効果的であると考えています。
1. 自分の立場に置き換えて考える
まず、「もし自分の食事が勝手に食べられたらどう感じるか？」という視点で考えることが大切です。家族やパートナーがこのような行動を取る場合、「あなたはどう感じますか？」と問いかけてみるのも一つの手です。自分が被害者の立場になった時、どれほど不快であるかを想像してもらうことが、行動の改善につながるかもしれません。
2. 境界を明確にする
次に、食事に関するルールや境界をはっきりと設定することです。たとえば、「この食べ物は私が明日のために準備したものだから、手をつけないでほしい」と事前に伝えておくことで、誤解やトラブルを未然に防ぐことができます。また、冷蔵庫に保存している食材についても、家族で共有するものと個別に管理するものを明確に分けることが重要です。
3. プロの助けを求める
もし「食い尽くし系」の行動が改善されない場合は、専門家に相談することも考慮に入れるべきです。心理カウンセラーやセラピストに相談することで、問題の根本的な原因にアプローチできる場合があります。特に、過食やモラルハラスメントが疑われる場合は、早めに専門的な助けを求めることが重要です。
「食い尽くし系」は一見些細な行動に思えるかもしれませんが、放置すると人間関係に深刻な影響を与える可能性があります。早めに対応し、適切な対策を講じることが、家族や友人との健全な関係を保つために不可欠です
