保育料滞納の実態:保育料を滞納するとどうなる?

最近よく話題になる、保育料滞納問題。きちんと保育料を支払っている家庭には考えられないことかもしれません。しかし同じ保育園に子どもを通わせている親の中には必ずと言っても過言ではないほど、保育料を滞納している人がいます。

保育料を滞納する家庭が増えてきている今、何か対策はあるのでしょうか?保育料の滞納について、詳しくご紹介します。

保育料とは

そもそも保育料とは、子どもを預けるお金のことで、認識的には家賃やレッスン代と同じです。

保育料は一律ではありません。高収入な保護者もいれば、シングルマザーの方もいるからです。

月始めに自治体から保育料の決定通知が送られてきます。これは両親の昨年度の源泉徴収(昨年度の収入)をもとにして計算されます。

つまり、高収入の方は高く、低収入の方は低くという形です。

支払いについては最近は保護者一人ひとりのニーズに対応できるよう、口座引き落としや金融機関の窓口で直接払うなど、様々な方法を選ぶことができます。

保育料滞納の実態

子どもを預けるお金である保育料を払わないということが実際にあるのでしょうか。にわかに信じがたいですが、これが今大きな社会問題になっています。

調査した結果なんと主な都市での保育料の滞納総額が、34億円にものぼるということが分かりました。

これは給食費滞納よりも深刻な問題。給食費は高くても毎月5000円程度が上限ですが、保育料は家庭により6万円ほどになる場合があります。

その滞納分をすべて税金で補っていると思うと、ひどい話です。

保育料を滞納すると督促状が届く

保育料を滞納し続けると、自治体から催告状や督促状が送られてくるでしょう。それでも支払いに応じず滞納を続ける場合、市の職員が直接電話や自宅への訪問を行い、滞納保育料を回収します。

保育園にも状況が知らされるので、園長から直々に分割払いなどの対処法を勧められることもよくあります。

財産の差し押さえが行われる場合もある

保育料を滞納したからといって、ほかの税金のように財産の差し押さえをすぐにされるわけではありません。

滞納したら、督促状が自宅に届き、保育園に知らされ、園は訪問や連絡などをします。

この時に分割でも払う意志があればそう簡単に差押えられることはありません。

しかし、これだけ滞納者が出ていて、滞納分の額を税金で補っている状況。仕方なく差押えを視野に入れている自治体もあるようです。

保育料を滞納しても退園にはならない

家賃を払わないと追い出されるのだから、保育園も払わないと退園させられるのでは、という考えの方がたくさんいるでしょう。

滞納=退園と思われがちですが、実態はちがいます。

保育園は福祉の管轄であり、一番優先されるのが児童福祉法にある、保育に欠けるという部分。保育に欠けるとは、昼間子供を世話をする人がいないということです。

児童福祉法にある、保育に欠けるという部分に該当する子どもを、親の未払いのために退園させることはありません。保育料の規定にはっきりと記されています。

そのため、保育料を滞納しても保育園を退園させられることに直接はつながりません。

親として出来ること

まずは言うまでもなく、保育料を滞納しないことです。保育料は公立でも私立でも収入によって変動し、その家庭の収入に比例するわけですから、あまりにもひどい金額ということにはならないはず。

しかしどうしても払えない状態になってしまった時は、まずは自治体や園にしっかり事情を説明し、相談しましょう。

保育園側の対策

保育園にも滞納の情報が入ってくるため、お迎え時などに園長や主任が家庭の経済状況について聴取し、そこで対策が出されることもあります。

自治体の職員よりも、毎日接している保育園の先生が相手だと事情を話しやすいという背景があるようです。

その後保育園側から自治体に解決策の報告をしたり、保護者が直接自治体に行けるように橋渡しを行うこともあります。

まとめ

保育料の滞納が増え続けているのは、現代の悲しい実情です。

待機児童は全国で1万人を超えており、保育園に通わせることができず困っている保護者がたくさんいます。せっかく保育園に通えているのに、保護者が保育料を滞納することは、あってはならないこと。

もしどうしても支払いが困難な場合は、安易に滞納せず必ず相談するようにしましょう。子どもが笑顔で過ごせるように、大人全員が対策を考えなくてはならない時期だといえます。

Tags

ライター