パラフィリア(性的倒錯)とフェティシズムの違いって?症状がある人との接し方5つ

「パラフィリア」という言葉をご存知でしょうか?

あまり聞き慣れない人も多いかと思いますが、簡単に言ってしまえば性的倒錯のことを指します。

この記事ではパラフィリアの説明と、しばしば混同されがちなフェティシズムとの違い、そしてパラフィリアの症状がある人との接し方についてご紹介します。

パラフィリアとは?

パラフィリア(Paraphilia)とは性的倒錯のことで、性の対象が異常だったり性欲が非常に強い症状を指します。

ギリシア語の前置詞で「横」や「脇」を意味する「パラ」と、古代ギリシア語の名詞で「愛」を意味する「フィリア」を合わせた単語が語源です。この単語を直訳すると、「横に逸れた愛」といった意味になります。

日本では昭和初期まで「変態性欲」、大正時代から「性的倒錯」、近年では客観性・中立性を保つため精神疾患を総合的に意味する「パラフィリア」と呼ぶのが望ましいとされてきました。

パラフィリアは、性対象が自己・小児・近親などであるものと、性目標が露出・のぞき見やマゾヒズムのような疼痛などであるものとに分けられます。

パラフィリアの症状がある人は、自身が苦痛に思っておらず生活に支障がなく、また第三者にとっても問題がない場合と、自分の性的嗜好によって心的な葛藤や苦痛を持ち健康な生活を送るのが困難で、その周囲の人々の生活に対し問題を引き起こす場合があります。

つまり、パラフィリアだからといって必ずしも自他ともに何かをもたらすというわけではありません。

フェティシズムとの違い

性的倒錯と聞いて思い浮かべるものとして「フェティシズム」というものがあります。

フェティシズムとは、物や生き物、人間の体の一部などに対して性的に引き寄せられたり、深いこだわりを感じることです。

アメリカ精神医学会(APA)と世界保健機構(WHO)の分類の仕方では、パラフィリアのなかにフェティシズムを入れており、パラフィリアとフェティシズムのあいだに明確な違いというものはありませんが、以下のような違いを見出すことができます。

それは、物(脚やハイヒール、ストッキングやボンテージなど)に対する執着はフェティシズム、状態(覗き見やSMなど)に対する執着はパラフィリアというものです。

パラフィリアの症状がある人との接し方

「自分がパラフィリアである」と公言する人もそんなに多くはありませんが、もし周りにパラフィリアの人がいた場合、どのように接したらよいのでしょうか。

真っ向否定はしない

パラフィリアの人のなかには、自分の性的嗜好をストレートに表現する人もいます。

しかし、真っ向否定はせず、自分はそういった趣味を聞くのは好きでない、落ち込むからと、あなたは嗜好の違いとして理解してもらうに留めておくようにしましょう。

しばらく距離を置く

パラフィリアそのものには直接意見せず、 相手に顕著な症状、精神的不穏を感じたら、しばらく距離を置くことも必要です。

パラフィリアの人に変わってもらおうとしても、無理が生じ、あなた自身も精神的にやられてしまうかもしれないというリスクがあります。

あなたから距離を置いて、パラフィリアの人と接する機会をなくすことも大切です。

話を聞いてあげる

パラフィリアの人は、異常に強い信念を持っていて、一般の考えとは異なります。

話を聞いていると引いてしまう部分もありますが、途中否定したりせずに最後まで聞いてあげることが大切です。

パラフィリアの人は自分が異常だと自覚して、誰にも話せずに悩んでいる場合も少なくありません。聞いてあげることで犯罪に手を染めるのを防げることもあります。

一緒にストレス発散する

パラフィリアの人は、世間では受け入れられないので、ストレスを抱えている人が多くいます。

一緒に軽い運動をしたり、美味しい物を食べに行ったり、カラオケをするなど、ストレス発散に付き合ってあげることが大切です。

ポジティブ思考にもっていく

パラフィリアの人と話していると、聞きたくないことまで聞かなければいけなくなります。

しかし、それをポジティブにいい表現にしてコントロールしてあげることが大切です。考え方を少し変えてあげるだけで、気持ちが安定するかもしれません。

まとめ

性的嗜好は人ぞれぞれです。しかし、それを真っ向から否定してしまうと、はからずも人格否定として受け取ってしまう人もいます。

もし周りにパラフィリアの人がいる場合、あなたが精神的に参ってしまわないよう、無理のない範囲で接することも忘れないようにしましょう。

ライター