モラハラをする人の心理とは?傾向を知って早めに対策することが大事

自分の身近な人がモラハラをする人だとしたら、そんなはずはないと信じられず、受け入れるまで時間がかかるのではないでしょうか。

モラハラは親しい人との間で起こる虐待の1つで、言葉の暴力や、無視や避けるなどの態度で示す暴力を含む精神的虐待のこと。正式にはモラルハラスメントといいます。

モラハラをする人には共通する心理が働き、暴言や態度にも同じ傾向が見られます。その中の1つに、いつも自分が正しく相手が悪いと思う心理が挙げられます。

モラハラをする人の心理や傾向を知り、大きな被害に合う前に対処できるようチェックしてみてください。

モラハラをする人の特徴

小さなミスも過大に責める

モラハラをする人は、常に自分が正しいことをアピールし、周囲からは正論を語る人だと見られます。ですが正論を語るタイミングに特徴があります。

相手がミスをしたときに、正論を武器に大げさに責める傾向があり、1時間以上も理不尽な説教を続ける人が多いです。

相手が犯したミスもほんの些細なことがほとんどで、待ち合わせに数分遅れた、ハンカチを持ってくるのを忘れたなど、本来なら「ごめんね」のひと言で済むことばかりです。

自分がいかに正しく、相手のミスがどれほど罪深いことなのかを、この過大な責めを通じて猛烈にアピールしています。

罰を与える

責められる人は、初めのうちは反論や話し合いに持ち込もうとします。ですが話し合いで折り合いをつけることは一切できません。

モラハラをする人は持論を否定する人に対し、無視や音信不通、料理を食べないなどの罰を与えます。周囲からは暴力に見えないため、誰からも気づかれないことが特徴です。

与えられる罰は、責められる人にとってとても苦しく辛いことが多く、恋人同士なら音信不通にされれば辛くなるように、相手の1番嫌がる部分につけ込んでくる傾向があります。

責められる人は、過大な責めに対して反抗すれば、酷い仕打ちに合うと学習してしまい、自分が悪い・間違っていると自己否定の考えを持つようになり、徐々に洗脳されていきます。

周囲には良い人で通っている

モラハラをする人は、暴言や態度による虐待を2人きりのときにだけ行います。他の人の目があるところでは、人当たりの良い人、礼儀正しい人、といったように仮面を被り本性を見せません。

責めやすい特定の人と2人きりになった途端、豹変することも大きな特徴です。そのため周囲の人からは、「あの人がモラハラなんて信じられない」と、誰も信じてもらえないことが多いです。

また、表の顔とは別に被害者意識が強く、他人との共感力が低い傾向があります。自分が正しいので人を高く評価せず、ストレスに弱いということも共通しています。

矛盾するようですが、責める人が自分から去っていかないように、自分が優位のままモラハラを続けている傾向もあります。

モラハラをする人の心理

自己愛や思い込みが激しい

モラハラをする人は、自分のことを特別な存在として自覚していることが多いです。強すぎる自己愛により、自分が特別な存在であることを認めてもらいたい心理が働いています。

自分が優れていていつも正しいのに、世間では認めてくれません。その欲求を満たすために、自分より弱い人に対し支配しようとします。自分より強い人には決してこのようなことはしません。

言い換えれば自分のプライドを守ることや、優れた自分を崩したくないという思いもあるでしょう。そのため生活の全てにおいて勝ち負けや、自分より劣る相手の支配に執着するようになります。

モラハラは育った環境も影響する

過干渉の家庭

過干渉とは、子どもの自由がなくなるほどに親が手を尽くすことや、大きくなっても子どものプライベートに必要以上の介入をすることをいいます。

過干渉の環境で育った子どもは、すべて親の言いなりの環境で育つほかに、自分が失敗したときに「親の言うことを聞かないからだ」と責められるため、自己肯定が低いまま大人になります。

子どもは失敗をしたときに、自分の力でクリアしていく成功体験を積み重ねることで、達成感や目標の設定を含む自己肯定を得ていくことが多いです。

親の過干渉により、自己肯定や自分の意思の主張ができないまま大人になった場合、世間では受け入れてもらえないほか、会社内でも上手くやっていけません。

その欲求を満たす行為がモラハラであり、恋愛や結婚をきっかけに自分より弱い立場の人をターゲットにして行うようになります。

母子家庭・父子家庭

母子家庭・父子家庭で育った子どもは、どちらの場合も安心して親に甘える時間がないか、少ない傾向があります。

母子家庭の場合、父親代わりも担う思いから母親が厳しくすることがありますが、厳しさのあまり安心して甘えられないケースがよくあります。

父子家庭の場合は、甘えたくても母親がいないため、甘えられずに我慢している子どもが多いです。安心して甘えることができないと気持ちを発散できなくなり、自己肯定感が低くなることが多いです。

また、小さいころから自分を受け入れてくれる人がいないと我慢しているので、大人になって恋愛をしたときに、受け入れてもらえることに目覚めて、相手にモラハラをして支配しようとします。

ネグレクト・モラハラを受けていた

幼いころからネグレクトやモラハラを受けていた子どもは、高い確率でモラハラをすることがわかっています。

自分がありのままでも愛されることや、自分を大切にする気持ちが未熟なため、自分の家族ができたときにもネグレクトやモラハラをしてしまう可能性が高いです。

表面上は良い人や良い夫を演じ、一歩家に入ると豹変するのは、このケースが1番多いです。

モラハラを疑うときは早めの対処が必要

モラハラの内容は個人差のあるもので、パートナーの関係性や絆の強さによっても変化します。もしもモラハラを疑うときは、まず記録を付けるようにしてください。

モラハラは証拠が残らないことが多いので、いつの何時にどんなことを言われたのかをノートやメモに記録して、証拠として積み重ねることが必要です。

誰かに相談する場合は周囲の人ではなく、できれば専門知識のある方に相談しましょう。モラハラじゃない?と思ったそのときから、記録をつけてることが、モラハラから解放される近道です。

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