航空管制官の給料・年収まとめ:勤続30年で年収660万円!

航空管制官は、航空機のパイロットに指示を出して、安全で円滑な航空機の運航を支える仕事です。パイロットに指示を出す航空管制官の姿をテレビなどで見て、憧れた方も多いでしょう。

しかし、航空管制官の実態を知る人は意外と少ないのではないでしょうか。このページでは、航空管制官になる方法、仕事内容、及び年収について、詳しく紹介します。

航空管制官になるには

航空管制官になるためには、航空管制官採用試験に合格する必要があります。

航空管制官採用試験は、21~30歳の年齢制限を満たしていれば、学歴に関係なく受験できます。しかし、航空管制官採用試験は合格率が4~6%の難関試験です。

一般的には、4年制大学を卒業してから航空管制官採用試験を受ける場合が多いようです。航空工学や機械工学などを学んでおくと後に役に立つかもしれませんが、実際の航空管制官採用試験では、英語の配点が高く設定されています。

航空管制官採用試験を受験

航空管制官採用試験ではヒヤリング、リーディング、スピーキングと幅広い能力が問われるため、英語のスキルアップを目指して大学在学中に英語を学ぶための専門学校に通う人もいるそうです。各国飛行機のパイロットと英語でコミュニケーションをとる必要があるため、やはり英語は必須のようです。

航空管制官採用試験での最終合格者の中から、最終的な採用者が決定されます。試験の得点結果が高くても、採用されなければ航空保安大学校に入ることはできません。航空管制官はチームで仕事をするため、コミュニケーション能力がないと判断されると採用してもらえないのでしょう。

視力と聴力での採用規定もありますから注意が必要です。

試験のあとは研修

次に、航空管制官採用試験の合格者は、国家公務員として、航空保安大学校で1年間の研修を受けます。

航空管制官採用試験に合格したことにより、公務員として扱われるため、航空保安大学校に通いながらも給料がもらえます。

航空管制官の仕事内容

札幌、東京、福岡、那覇に設置された航空交通管制部は、割り当てられた空域を通過する全ての航空機を管制します。

一方、各空港の管制塔は、空港内及び空港周辺空域の航空機を管制します。また、空港の管制業務は、ターミナル・レーダー管制業務と、飛行場管制業務に大別されます。

ターミナル・レーダー管制業務は、レーダールームと呼ばれる部屋において、レーダー画面を見ながら周辺空域の航空機の状況を確認して、高度やスピードを指示する業務です。

飛行場管制業務は、管制塔の最上階の360°を見渡せる部屋で航空機を目視して、航空機に離着陸を許可したり、地上走行を指示したりします。

航空管制官の仕事は高い集中力を必要としますが、体力や腕力を必要する仕事ではありませんから、男女関係なく活躍できる仕事と言えるでしょう。

航空管制官の平均年収(全体)

国家公務員である航空管制官には、専門行政俸給表に従って俸給が支払われます。下記の統計は、専門行政俸給表に従って俸給が支払われる全ての職種(航空管制官、特許庁審査官など)が対象です。

平均年齢 42.2歳
平均給与月額 44万円
平均年収 710万円
女性割合 19.9%

(※1)上記の統計は、平成29年8月に人事院が発行した「国家公務員給与の実態」に基づいています。
(※2)平均年収は、[平均給与月額×12+ボーナス(平均給与月額4か月分)]で計算しました。

民間企業の平均年収が420万円ですから、航空管制官は十分に高年収の職業です。

航空管制官の平均年収(経験年収別)

次に、経験年数別の平均給与月額、平均年収、就業比率をご紹介します。

経験年数 平均給与月額 平均年収 就業比率
1年未満 19万円 314万円 1.0%
1-2年 19万円 315万円 1.8%
2-3年 20万円 329万円 2.0%
3-5年 21万円 343万円 3.5%
5-7年 23万円 374万円 4.5%
7-10年 26万円 415万円 8.2%
10-15年 31万円 493万円 15.0%
15-20年 36万円 578万円 13.4%
20-25年 39万円 628万円 16.6%
25-30年 41万円 658万円 16.1%
30-35年 41万円 665万円 11.3%
35年以上 41万円 661万円 6.5%

(※1)上記の統計は、平成29年国家公務員給与等実態調査の結果に基づいています。
(※2)平均年収は、[平均給与月額×12+ボーナス(平均給与月額4か月分)]で計算しました。

実際に航空管制官として働き始めると、2~3年に1度の割合で転勤を繰り返します。移動先によって必要とされる資格もちがうことから、そのたびに訓練や試験を受けなくてはいけません。

英語能力に関しても常に一定のレベルを保つことが求められ、レベルチェックのための試験を受けることが義務付けられています。経験年収が高くなるのは、常にレベルアップを求められる職場だからなのでしょう。

女性のキャリア

航空管制官は男性のイメージを持っている方も多いかもしれませんが、女性がキャリアを築く上で良い条件が揃っている職業です。

航空管制官は国家公務員ですから、公務員法に規定された産休や育休を取得できます。

シフト勤務なので、土日出勤もあれば、夜勤もありますが、勤務時間は1日8時間で週休2日も確保されていますから、女性にとって家庭との両立がしやすい職業と言えるでしょう。

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