NVCコミュニケーションとは?:対立を生まないために実践方法を紹介

NVCコミュニケーションとは、アメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグ博士が体系化したコミュニケーション方法です。日常生活から社会問題・ビジネス・民族間の紛争など世界中の幅広い分野で活用されています。

「観察」「感情」「必要」「要求」の4要素に着目しながら、自分と相手の内側の思いを丁寧に扱い、ともに平和を創りだすというものです。では、具体的にどのように会話がされるのか見てみましょう。

評価・判断を交えず、観察したことを伝える

例えば、誰かと待ち合わせをしたのに、相手が現れなかったとします。普通だと頭にきて「来ないなんて最低!」とか「あなたは信用出来ない!」となりますよね。

でも観察したことを客観的に伝えると、「あなたは、待ち合わせをすっぽかした」と言い換えることが可能です。前者だとストレートに相手に怒りをぶつけてしまい、相手にも事情があったかもしれないのに、険悪な雰囲気になります。

あくまでも事実を伝えるようにしましょう。

感情を伝える

評価・判断を交えずに観察したことを伝えた後は、自分の感情を伝えます。

この場合も主観的になってしまうと、「約束をすっぽかすなんて、信じられない!他にも予定があったのを変更して行ったのに、人としてどうなの?あなたなんか信用出来ない!」となって、これだと相手もへこんでしまいそうです。

客観的に感情を伝えると、「あなたは、待ち合わせをすっぽかした。他にも予定があったのを変更して行ったのに、がっかりしている。」となり、これだと相手とは対立は生まれないですね。

相手に求めるものを伝える

評価を交えず観察し、感情を客観的に対立を生まないように相手に伝え、その上で相手に求めることを伝えます。

「あなたは、待ち合わせをすっぽかした。他の予定を変更して行ったのに、がっかりしている。次からはすっぽかさないで欲しい。」これだと、相手も素直に反省して、次からは約束を守ってくれそうですね。

しかし、相手に怒りをぶちまけて、「あなたは、待ち合わせをすっぽかした!他の予定を変更して行ったのに、人としてどうなの?あなたなんか信用出来ない!次からはすっぽかさないで欲しい!」だと、相手も逆ギレしてしまいそうです。

また、自分自身も相手と二度と会うことは無さそうな勢いですね。

相手に伝えたかった要求を伝える

最後に自分が伝えたかった要求を相手に伝えます。「あなたは、待ち合わせをすっぽかした。他の予定を変更して行ったのに、がっかりしている。次からはすっぽかさないで欲しい。そのために今後待ち合わせをする時は、家を出るときに電話をして欲しい。」

この一連の会話では、相手が要求の通りに行動を改めるかどうかは問題ではありません。あくまで、自分の主張をしつつも、相手と対立しないということが重要なのです。

相手に気づきの場を与えることは、無駄な争いを無くし、対人のストレスを軽減することにもなります。世界的には、紛争国間での対話にも用いられようとしています。

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